U-MUSEUM / 松山記念館の新築と改修
長野県上田市にある約100 年前の農機具や歴史資料を展示する博物館を設計した。敷地には昭和7 年に建てられた木造の蔵があり、その改修と隣に新しい博物館の新築を同時に行う。クライアントからはこの地域に調和したデザインとともに、単なる私設博物館に留まらない地域や周辺住人に与する新しい機能や役割をもった施設を求められた。
そこで古くからの歴史を残す「改修」と、新しく機能性な「新築」の二つの時間が共存するこためには、相応しい建築の「形」が必要だと考えた。外観は周辺に多く存在する木造蔵に見られる特徴的な「下屋」の形式を採用し、周辺に調和したデザインとしつつ、内部においてはこれまでの世界史の中で何度も繰り返されてきた建築の様式・形式を横断的に参照することで、新しい施設にふさわしい「時間に対する建築の強度」を得ることができないかと考えた。内部と外部、既存と新築でまったく違う歴史と時間が共存し、これまでの100 年とこれからの100 年のための建築になることを考えて設計を行った。
U-Museum/松山記念館の新築と改修
Site:長野県上田市
Type:博物館
Design:TAMA/田中麻未也
Structural design:スカラデザイン/村上翔
Construction:栗木組
Area:新築150 ㎡+改修350 ㎡
Completion:2025年12月
Photo:加藤甫